漁港の肉子ちゃん
2019-05-13


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札幌もやっと暖かく良い季節になってきました♪
 明後日からは大通り公園でライラック祭りも開催され、大通り公園も賑やかになります。

 昨年位から西加奈子さんの本をわりと好きで読んでいます。
 「漁港の肉子ちゃん」は、内容の前に題名のインパクトで思わず手に取り購入。(笑)
 
 魚と肉〜??内容は愛称肉子ちゃんの子供のキクりんを通して小さな港町に住む人々ときくりんの成長の物語。

 西さんの小説はいつも登場人物がとてもユニークで魅力的。

 この物語では、肉子ちゃんが働いている焼肉店の店長サッサンのキクりんにかける言葉がとても印象的でした。


「生きている限りはな、迷惑かけるがん、ひびってちゃだめら。」

「生きている限り、恥かくんら、怖がっちゃなんねぇ。子供らしくせぇ、とは言わね。子供らしさなんて、大人がこしらえた幻想らすけな。みんな、それぞれでいればいいんらて。ただな、それと同じように、ちゃんとした大人なんてものも、いねんら。だすけ、おめえさんが、いっくら頑張っていい大人になろうとしても、辛え思いや恥しい思いは、絶対に、絶対に、することになる。それは避けらんねぇて。だすけの。そのときのために、備えておくんだ。子供のうちに、いーっぺ恥かいて、迷惑かけて、怒られたり、いちいち傷ついたりして、そんでまた、生きていくんらて。」

「らすけ大丈夫。おめえは、先回りして、恥かかないように、迷惑かけないように、なんて考えなくていいんらて。」


 私が子供の頃にこんな風に言ってくれるおじさんがいたら良かったなあ・・・と思いました。(苦笑)

 ちゃんとした大人なんて一人もいない。

 だから自分の人生、自分らしく・・・ですね♪

 写真は小説とは全く関係ありませんが、食べるの大好きな肉子ちゃんのイメージでスィーツの盛り合わせ♪(微笑)
[日記]

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